白詰草の咲かない春に In spring when the white clover doesn't bloom...





[ストーリー]

平瀬さおりと“あいつ”は幼稚園に通う前からの知り合い――いわゆる幼馴染だった。
お互いの父親が同じ職場ということもあって家族ぐるみでも仲がよく、たびたび家に上がりこんでは二人で話したり、遊んだりしていた。
しかし、ただ単に仲がいい友達というだけで、二人の間には特別な関係はない。
加えて二人には共通した考えがあった。
二人曰く、メールや電話がめんどうなので恋人は必要ないらしい。
やがて、二人は別々の高校に進学する。
そうなっても二人の関係は崩れず、今までのように長期休暇に入るたびに家に上がりこんでいた。
牛乳のように白いコーヒー。
いつの間にか抜かれていた身長。

気が付いた時には、さおりの言葉は過去のものになっていた。
ありそうでない、長い初恋の話。
友達以上恋人未満の二人に19回目の春が訪れた。





[キャラクター]

平瀬 さおり(ひらせ さおり)
物語の主人公。
友達が少ないという訳でも、男性が苦手という訳でもないが、色恋沙汰には興味がないらしい。
明るく周りを引っ張るような性格で、男女ともに頼りにされている。


あいつ
平瀬の幼馴染で、“あいつ”と呼ばれる。
何でもそつなくこなすが、どちらかというと文系で大人しい目の性格。
人がよく、昔から友達は多いらしい。





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