第四回 「擬人法」

第二回でやった「比喩法(直喩・隠喩)」でちょろっと出てきた擬人法の話です。
といっても、比喩の説明に少し付け足すぐらいなので比喩が解かっていたら全然大丈夫です。
さて、前のレクチャーでも書きましたが、擬人法とはあたかもそれが人間であるかのように扱う事を言います。
早速例を挙げて見ましょう


ex)
春の風が木々を揺らすと、静かに囁いた。


はい、比喩法を勉強した貴方なら簡単なはず。
木は有機物ですが、口がないのでしゃべれません。
意識があるとかないとか言いますが、とりあえずしゃべる事は無理なはず。
囁くという事は本来人間が行う動作です。
それを木がしたと表してあるので、これは擬人法だといえます。
擬人法はやり方次第でかなり幅が広がる技法です。
では、サンプルをずらっと並べてみましょう。


ex)
ラジオの時報が俺に時間を教えてくれた。
ガソリンに火を落とすと、瞬く間に炎が走った。
雷が叫び声を上げて、木をつら抜いた。
巨大な一枚岩が俺を威嚇していた。
その建物は木々に隠れるようにして立っていた。
肉を抉られた腕は、動かすたびに悲鳴を上げた。


読むだけで解かりますよね。
擬人法を使う時は、「もし、これに口や、手足、表情があったらどうするだろう」という事を考えるといいですね。
擬人法には人間のように扱う事で、親近感を抱かせたり、逆に恐怖を与えたりする効果があります。
人の行動や、姿、表情を感じて何らかの感情を生む事は生活の中でかなりの割合を占めていると思います。
それを他のものが行っているように表現するんだから、身近に感じてもなんら不思議ではありませんよね。

っと、とっても便利な擬人法ですが、比喩の境は難しいものです。
上の例だって、本当に擬人法かなと思うものがあります。


ex)
ガソリンに火を落とすと、瞬く間に炎が走った。


これですが、「炎が走った」と比喩を使って表現していますが、走るのは何も人だけでなく、犬でも猫でも走りますし、車だって走るといいます。
ここは学校の授業でないので、細かい事は気にせず、こういう使い方もあるんだな、と頭に書き留めておきましょう。
そして、その場面では擬人法が効果的だなと思った時は、上の事を思い出してみていろいろ試行錯誤してみてください。

でぁ、また〜。
あ、ちょっとでも役立ったと思ったら拍手ください(ぉ
とりあげてほしいものも大募集〜。

― 戻る ―