第三回 「連続と不連続」

はいはいはいー、二回も技法続けてたら飽きましたねー(死
という訳で、第三回は小説の「謎」のお話。
と言っても、小説だけでなく、何でも当て嵌める事のできる考えです。

ところで、皆さんはどんなジャンルの小説がお好きでしょうか?
ミステリー、恋愛、SF、伝奇といろいろありますが、どこにでも付いて回るのが物語の「謎」ですね。
ミステリーなら誰が殺したとか、SFなら実はあいつは敵だったんだとかいろいろあります。
恋愛でいうと、誰が誰とくっ付くかとかも謎といえば謎ですよね。
読み進めると「あっ、なるほど」と解かるものから、曖昧にして終わってしまうものまでたくさんあります。
一番よくあるのが、目的がはっきりしていって、謎も必ず解けるというパターン。
ミステリーなんかそうですよね。
謎が最後まで解けないと、「犯人解からないじゃん!」みたいな事になってしまいます。
他にも、子供向けの、例えば戦隊ものヒーローものなんかもそういうパターンが多いです。
敵が悪い事しようとして、それを正義の味方が阻止する。
王道です。
こういう風に謎が完璧に解けて、主人公や周りの行動の理由がはっきりと記述されているものを私は「連続」と呼んでいます。
それに対し、謎が出てきても明確な記述がされないので、自分の知識や内容から自分なりに解釈して読み解くもの「不連続」と呼んでいます。
その「連続」、「不連続」ですが、どういう効果があるのでしょうか。

まず、連続の例を一つ、挙げて考えてみましょう。
ここでは、「名探偵コナン」を例にとってみます。
小説の話ではなくなりますが、全てにおいて共通する話題なので、解かりやすい例を挙げてみました。
ご存知の通り、これは主人公の行く先々で殺人事件が起こって、登場人物の中から証拠や証言を元に犯人を見つけ出すという漫画(アニメ)です。
たまに殺人事件起こらなかったりしますが、大筋はだいたいこうなっていると思います。
さて、見ている(読んでいる)間にさまざまなヒントが提示されます。
ロッカーから包丁と糸が出てきたとか、その部屋だけ妙に温度が高かったとか。
これを繋げていくと、誰でも同じ結果になりますよね。
実際、話の終わりにきちんと犯人が捕まります。
こういう誰が見ても変わらないもの「連続」であると、言えます。
誰がその軌跡を辿っても、全く同じが書けますよね。
それは作者側が用意した軌跡をストーリーを読み解く中で辿っているからです。
あらかじめ用意してある線の上をなぞるんですから、捻くれ者でない限り、誰がやっても同じです。

それでは、「不連続」とはどういうものなのでしょうか。
では、例として私の大好きな「エヴァンゲリオン」を挙げてみましょう。
このエヴァですが、放送して今日に至るまでにたくさんの解釈がなされた本が出版されています。
また、HPなどでもいろんな考察が出てます。
しかし、そのどれを見ても明確に「こういう話だったんだ」と決め付けているものはありません。
同じ一つの設定をとっても「これはこうだ」と言う人もいれば「それは違う」と否定する人もいます。
最終話を見た人は解かると思いますが、完結はしますが、何故こうなったかとか、ここはどういう意味だったのかという答えは提示されていません。
こういう風に、人の数だけ答えができるものを「不連続」である、と言えます。
作者が謎を散りばめ、観客が自分でその謎と言う点を辿っていくんですから、円が書けるわけありません。
仕方なく、読者は自分なりに考えて、近似円を書くのです。




しかしながら、謎を謎のまま残したのでは、「何だこれは」と捨てられる事が多いのです。
それを知りたいがために見ている人が大多数でしょうから、それが解からないんじゃそう思っても仕方ないですよね。
なら、なぜエヴァはそんなに人気が出たか。
それはエヴァンゲリオンという作品が私なりの言葉で言うと「限りなく連続に近い不連続」だからだと思ってます。
いくつもの謎が順番に解けていくと、それが限りなく円に近い形をしているんです。
でも、監督さんは円なんて用意してません。
その「円になるんじゃないか? ならどうやったらこことそこが繋がるんだろうか?」という欲求こそを満たそうとする事がエヴァ人気の原因だと思ってます。

さて、連続と不連続がどういう事か解かったところで、小説の話にいきましょう。
まず、小説を書くときには「どういう内容にするか」というネタが必要です。
そのとき、自分の小説をどう感じ取ってほしいか。
単刀直入に、主題を前面に押し出したいのなら連続になるようにすべきです。
その場合、読者が円を書いてしまいたくなるようにうまく誘導できるかが腕の見せ所。
また、各々で考えてほしい主題を設定したときには、不連続を目標にしましょう。
こっちの場合は、読者に見放されないように適度な不連続を心がけなければいけません。
謎をどう散りばめるかは貴方しだいです。
それが設定だったり、物語の書き方だったりする訳ですが、その内容にあった書き方ができるように特訓しましょう。
謎の散りばめ方や、ストーリー展開に繋がる事なので、「どこかの変な奴がそんな事言ってたなぁ」と頭の片隅に置いておいてもらえると幸いです。
さてと、次は何にしよう……。
でぁー。

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