第十七回 「説明文の書き方」

さて、物語を書いていくと何か説明しなくてはならないことがあります。
物語を書かなくとも、何かを説明するということは日常生活にも必要な能力です。
説明するのが下手な人は、何かが欠けているはずです。
というわけで、今回は説明文の書き方のお勉強。
会得するとレポートなどにも有効かも。

何かについて説明するということは、その何かについてきちんと理解してもらうということが重要です。
ものや場所の説明、過去にあった出来事など、それに対する真実が一つしかないものはまだ簡単です。
辞書やインターネット、本を使ってそれに関することをピックアップしていけば過去の誰かが調べた結果が載っているはずです。
がんばって自分で観察して研究するのもいいですが、結局何をしてもそれに関する答えは一つです。
ここで身に着けることは答えがないもの、すなわち主観的な物事を説明する時の一般的な方法です。
順を追ってみて観ましょう。


1、問題提起(「〜ということがある」)
まず、何かを説明するときに必要なのは「何か」です。
最初に説明するものは「何か」ということを的確に述べなければなりません。
つまり問題提起です。
何かを説明しようとしてるんですから、問題がないと始まりませんよね。
特に説明することもないのでちゃっちゃっと飛ばして次。


2、自分の結論(「私はそれについて〜と考えている。それは〜だからである」)
ここでたらたらと自分がどう思うかを書いていきます。
しかし、ただ単に「自分はこうだと思います」といっても誰も頷いてくれません。
誰かを納得させようと思うなら、そこにちゃんとした理由が必要です。
ここで問題なのが、どれぐらいの知識があるかということです。
何の武器も持たずに戦場にはいけません。
自分の考えを読者に納得させるために必要なものは何かということを考えて、情報を収集しましょう。
また、ここで例を使うのも重要なことです。
過去にあったサンプルを使うことで、自分の意見の信頼性を高めることができます。
ここで注意したいのが、「本当に問題の答えになっているか」ということです。
知らぬ間に道がそれて、気付いたころには最初に設定した問題から大きく逸脱したものが完成している可能性があります。
また、問題と結論がイコールになっていても、結論を導くまでの説明が変な方向にずれ、最後に無理やり方向修正してしまっている場合もあります。
どちらにしろ、きちんと読者に意見を述べるという点では不十分です。
納得できなければ、読者に喉の奥に小骨が詰まったような感覚が生じてしまい、その後の展開に、ついてきてもらえないということも起こるかもしれません。
情報や知識を駆使し、筋の通った説明で、きちんと問題に結論を与えましょう。
ここで語りつくしたら次に行きます。


3、反論の想定(「しかし、〜だという人もいるかもしれない。だが、〜という理由でそれはおかしい」)
「反論の想定」と聞いて「なんでそんなものがいるんだ」と思った人はよく読んでください。
最初に言ったように、答えの決まっているものならどこにいっても通じるのですが、答えのない物事には必ず反論というのが存在します。
自分の答えを一方的に押し付けるのでは相手も納得してくれません。
ここではあえて相手側の立場に立つことで、予想されうる反論を先に論破してしまいます。
どのような反論が予想されるのか解からないと反論のしようがないので、この時も情報を集めましょう。
あえて自分と反対の答えを提示して否定することで、自分の答えをより読者に理解してもらうことができます。
また、比較することで自分の説明は理に適っているかなどを再確認することもできます。
2の時と同様に例を用い、理論立てた言葉で反論に反論しましょう。
さて、ここでやってはいけないことが一つあります。
それは「自分は自分、他人は他人」と言い切ってしまうことです。
「自分は〜と思うが、他の人は〜と思うかもしれない。だが、それは人それぞれなので当たり前である」
そりゃ、同じ考えを持たないのは当たり前です。
しかし、だからといって最初からそんな言葉を理由にして相手の意見を反対してしまうのは何も考えてないことと同じです。
「なぜそう思うのか」が重要であるのに、その「なぜ」の部分が消されてしまっています
そんなことを書いてしまうと、読者に納得してもらえないどころか、馬鹿にされてしまうかもしれません。
私なら「この人は説明が下手だな」と思います。
そう思われてしまうのは損ですよ。


4、締め(「なので、やはり〜なのである」)
反論を消し去り、再び自分の答えを持っていきます。
反論を言いくるめたことで、自分の答えの信頼性が増します。
自分の意見と反論を比べ、自分の答えの方が正しいという点を前面に押し出して、締めにふさわしい形にしましょう。


まとめてみましょう。
「(問題)ということがある。私はそれを(結論)と考えている。それは(理由)だからである。しかし、(反論)だという人もいるかもしれない。だが、(理由)でそれはおかしい。なので、やはり(結論)なのである」
これが一般的な説明文の書き方でしょう。
さっき『「自分は自分、他人は他人」と言い切ってしまうことはよくない』といいましたが、結果としてこうなってしまうことは必然です。
自分の主張したいことは主張すればいいのですが、違う意見もあるということを頭の片隅に残しておきましょう
自分の意見と違うからといって完全に否定してしまうのではなく、そういう考え方もあるのかと反論を吸収してさらにレベルアップしてください。
がんばってうまく説明できるようになってくださいね。
それでは、あでゅー。

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