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今回は第八回「その物語は誰が見てる?」の応用編。 読んでない人は読んでおきましょう。 まず、読んだ人にも曖昧になりかけた記憶を呼び戻してもらうため、軽く復習。 物語の書き方には登場人物の視点で書かれた「内的焦点化」、視点がない「外的焦点化」、神様の視点で書かれた「焦点化零」の三つがあります。 それぞれに特徴があり、物語の進め方、ジャンルによって使われる方法が違うというお話でした。 何でいまさらこんなことをするのかといいますと、この三つは小説を書く際にとても重要になるからです。 結論からいうと、「焦点をころころと変えるな」ということです。 ころころと変えるというのはどういうことでしょうか。 単純に、今まで内的焦点化を使っていたのに、途中から外的焦点化にするなと考えてもらえればいいです。 当たり前なことでとても重要。 物語を通しては一つの焦点で書かないとバランスが保てません。 何も考えずにしてしまうと、とても読みにくい文章になってしまいます。 例えば、今まで主人公の視点で話していたのに、次の行から急に神様の視点で話されたりしたら、ちぐはぐになってしまいます。 主人公は相手の考えていることが解からないのに、急に神様が出てきて相手の考えていることを暴露してしまっては今まで築きあげてきたものが全て無駄になってしまいますからね。 ただ、例外として内的焦点化での焦点の移動は大丈夫です。 焦点を二つ作ることによって、物語を二重の視点で見ることができ、物語の幅も広がります。 是非習得したい技術であります。 しかし、急に次の行からぱっと変えるというのは、やはりよくありません。 段落ごとや話の変わり目などで視点を変えましょう。 それを踏まえてさらに応用。 小説というのは文字だけなので、文字で書かれた以上のことは解かりません。 つまり、キャラクターの特徴を書かなければそれが誰か、あるいは誰の台詞か解からないわけです。 名探偵コナンや金田一少年の事件簿などの推理漫画では、犯人は真っ黒な影で表現されますが、そうイメージしてもらえればOKです。 つまり、うまく焦点を使って文章を組み立てると、犯人でない人間をあたかも犯人のように扱い、読者を騙すことができます。 焦点をうまく変えて、別の人間が犯人だと読者に思い込ませるのです。 今回のお話をまとめると、「焦点は固定しよう」、「内的焦点化をうまく使おう」の二つに集約されます。 あなたもうまく焦点を操れるようになりましょう。 ではでは、あでゅ〜 |