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布団が吹っ飛んだ。 猫が寝転んだ。 とまぁ、巷にはいろんな駄洒落が存在します。 今や駄洒落は親父のしょうもない言葉として定着している感がありますが、本当はとても使える表現方法です。 さて、その表現には大きく分けて三つの種類があります。 @全て同じ音 A母音が同じ B子音が同じ まず、@から見てみましょう。 始めに書いたような駄洒落がこれにあたります。 ex) 布団が吹っ飛んだ。 ふとんがふっとんだ。 上が例文、その下に平仮名を書きました。 説明するまでもなく、最初の「布団(ふとん)」と「吹っ飛ん(=ふっとん=ふとん)」が互いに作用して、面白くないですが、一応面白さを誘っているのです。 対応する部分に同じ音を使っています。 例文なら「ふとん」ですね。 二行目に出てきた「猫が寝転んだ」なら「猫(=ねこ)」と寝転んだの「寝こ(=ねこ)」、つまり「ねこ」が同じ音です。 このように同じ音を使うのが@です。 さて、続いていきましょう。 A、Bは分けてますが、やってることは同じです。 ところで、音楽を聞く人の中にはラップが好きだという人がいるんじゃないでしょうか。 日本人が好んでラップ系の曲に入れているのがABの方法です。 ラップの曲を聴いていると、歌の下手上手はあるにしても、どの曲もテンポよく作られています。 音楽がそういう風に作られているのも関係してますが、言葉のリズムをうまく使っているのもひとつの理由です。 ex) 過ぎる日常 俺も何とかここで一応 はい、某曲の一部分です(爆 @のようにあからさまな共通点はありません。 しかし、歌を聴いてみると、なんとなく「日常」と「一応」がそうなっていることが解かると思います。 曲がない人、何の曲か解からない人のために丁寧に解説します。 まず、「日常」「一応」をローマ字で書きます。 すると、 日常 → にちじょう → nitijyou 一応 → いちおう → itiou となります。 勘の鋭い人はもうご理解いただけたと思います。 この二つの言葉は母音が同じなんです。 解かりやすく、ずらして比べてみると 日常 → 「ni」「ti」「jyo」「u」 一応 → 「ni」「ti」「jyo」「u」 となりますね。 たまたま「t」も同じですが、基本的には母音が同じ。 日本語は「子音+母音」の組み合わせです。 子音「k」+母音「a」= か「ka」 という具合ですね。 母音というのは日本語では「あ・い・う・え・お」のことで、子音は「k・s・t」などです。 このとき、例のように母音を合わせるのがA、同じ要領で子音を合わせるのがBです。 さて、理解したところで実際に使ってみましょう。 私たちの書こうとしているのは小説なので、間違っても、歌詞は書かないように(笑 またせっかくの技を登場人物に駄洒落を言わせるだけは面白くありません。 こういう技術が真価を発揮するのはタイトルやキャッチフレーズです。 例えば、楽器で敵をボコスカ倒すような小説(なんだそりゃ)を書くとき、「戦慄」と「旋律」を使ってみるという感じです。 両方が「せんりつ」という読みですね。 また、楽器と使うので「旋律」、戦うので「戦慄」という意味です。 幸い日本語はこのような言葉遊びがしやすい言語です。 そうですね、試しに「しょうせつ」と変換してみましょう。 そしたらどうでしょうか。 私のパソコンでは「小説」「小節」「詳説」「小雪」「章節」「消雪」、と六つ出てきました。 辞書を引けばまだまだあるかもしれません。 タイトルやキャッチフレーズというのは読者をおびき寄せる、いわば餌です。 まず、読者に読んでもらわないことには意味がありません。 その時一役買うのがタイトルやキャッチフレーズであり、変わったものや面白そうなものは手にとってみようと思います。 辞書やパソコンの変換機能を駆使してそういうのを考えるのは、作者もなかなか楽しいものです。 たまには、登場人物に駄洒落を言わせて、物語を盛り上げるのもいいかもしれませんが(笑 それでは、あでゅー。 |