第十回 「設定の意味」

小説を書く際に必要なのは設定です。
主人公の名前などは必須といってもいいでしょう。
必要ならば妹がいるだの、身長はどれぐらいだの考えられることはあります。
今日はそんな設定に関するお話。

設定がないと物語りは書けません。
「俺は主人公には名前を付けない」という人がいても、それは名前がないという設定だといえます。
さて、その設定ですが、あなたはどこまで決めるでしょうか?
物語に全く出てこないことは決める必要はないと思われるかもしれません。
しかし、私は物語に関係のないことも考えるべきだと思います。
本編に不必要な設定はどんな効果を生むのでしょうか?

小説とは作者が想像した世界を他の人が見えるように文字で表したものです。
作者の頭の中には現実とは違う別の世界が展開されているわけです。
小説はその世界に起こった一つの出来事を描きます。
ならば、それ以外の出来事はなかったのかといえばそうではありません。
作者が考えてないとしても、誰か人がいれば両親がいるはずです。
もしかしたらその両親には兄弟がいるかもしれません。
そう考えていくと、想像の世界も現実と同じように動いているといえます。
その世界をより正確に読者に解かってもらうために設定があるわけですが、それは作者にもいえることです。
自分でいろんなことを決めていくと、自分の中でよりその世界が解かってきます。

トリビアでやってたんですが、有名なドラマの台本を書いた人は、台本を書く前にキャラクターが生まれてから話に出てくる年代になるまでの年表を一年かけて書いたそうです。
また、漫画や小説からアニメ化するときは、そのアニメに関係のないこともいろいろと質問されるそうです。
その漫画の流行、考え方、服装、さらには電気代までも聞かれたそうです。
これらは全てよりいいものを作るためにその世界をよりよく理解しようとすることから行われることです。
設定を深く考えるということは、自分にとっても、読者にとってもプラスになることなのです。
別に机に向かって辞書や辞典を開いて悩めとはいっていません。
考えることは寝てるとき以外ならいつでもできることです。
授業中や仕事中でも十分に可能です(マテ
電気代を設定しろとはいいませんが、自分が気付いたところをいろいろ決めてみましょう。
関係のないことでも、たまに重要なことと繋がる可能性もあるので。

また不連続(第三回「連続と不連続」参照)を作るときにこういうことは必須になります。
一回しか出てこないけれど、それに関連するところを読んでみると、実はどこかと繋がっていたということはよくあることです。
それを巧みに、さらに深くしていくと読者が気付いたときにより小説に引き込むことが可能になります。

ということで設定は大切なんです。
小説を書いているけど、途中で完成しないまま諦めてしまうという方にもお勧めします。
設定を決めていくと、愛着が沸いて途中で投げ出すことが少なくなりますから。

それでは、また〜。
― 戻る ―