第一回 「倒置法の基礎・応用」

まーた無謀な企画が。
というか、完全な独学でいったいどこまでいけるのやら。
題名も倒置法とか書いてありますが、中身と合わない内容になってるかもしれません。
そうなってたら温かい目でお許しください(汗)
題名と内容は合致しなくても、内容はきちんとしているつもりなので、ご安心をー。
それでは、第一回早速始めましょー。

名誉ある(?)第一回目は倒置法です。
倒置法自体は小・中学校辺りで習っていると思いますが、知らなくても知らず知らずのうちに使ってる方もある技法だろうと思います。
倒置法とは文章の前後を入れ替えて強調する、というものです。
言葉だけでは解りにくいと思うので例を挙げてみましょう。


ex)
私はパンを銜(くわ)えた少女と衝突した。(通常)
パンを銜えた少女だった。私と衝突したのは。(倒置法)


強調したい部分を後ろに持ってくる訳です。
この文では誰とぶつかったかは差ほど問題にせず、ぶつかったという事実を最も伝えたいのです。
しかし、私はぶつかった事よりも少女に興味津々。
という訳で、次は「少女」を強調してみましょう。


ex)
私は衝突した。パンを銜えた少女と。


ぐらいになるのではないでしょうか。
私ならそんな場面に出くわしたら、絶対こっちを強調します。
ぶつかったなんてどうでもいい事ですよねー。
っとパンを銜えて走る少女に萌えている間に、普通に使う分には問題なくなったはずです。

それでは次に応用してみましょう。


ex)
彼は欲していた。
富を。
名声を。
そして、永久の命を。


いくつも倒置しておいて、一番強調したいものを最後に持ってくるという使い方です。
特に解説はいらないと思いますが、一つだけ注意すべき事が。
それはあまり多く倒置しないという事です。
今の場合、「富」「名声」、そして「永久の命」ですが、これが十個も二十個も続くと強調性がなくなってしまいますし、読んでる方もうんざりしてきます。
二つか三つ、多くても四つほどで止めておきましょう。

それでは、さらに応用です。


ex)
男は天空よりその光景を眺めながら腹が捩(よじ)れるほど笑って叫んだ。
自分の思う通りに動く古代の兵器を操りながら。
人がゴミのようだ、と。


急に長くなりましたが、これは文まるごとを倒置している例です。
強調したい文章をごっそり抜き取って次の行に持っていきました。
ここで強調したいのは「人がゴミのようだ」の部分です。
程度としては「〜古代の兵器を操りながら」より「人がゴミ〜」の方が強調が強くなっています。
普通に、


ex)
男は天空よりその光景を眺めながら腹が捩れるほど笑って、自分の思う通りに動く古代の兵器を操りながら、人がゴミのようだと叫んだ。


といっては少し長いです。
この文はかなり無茶してますけどねー。
これで解かったと思いますが、倒置法で文章を分ける事は強調するのと同時に、文章がまとまりやすくなり、読み手にも解りやすくするという利点もあります。
また、動作や光景を書いていると、どうしても「〜しながら」などが続いて文的にあまり綺麗ではありません。
それを考慮して、きちんと整えてから見せ場などで使いたい技法ですね。
このまま場面を変えると綺麗に締めくくれますし、話を一旦終わらせる事で印象をより強いものにするという効果もあります。


ex)
男は天空よりその光景を眺めながら腹が捩(よじ)れるほど笑って叫んだ。
自分の思う通りに動く古代の兵器を操りながら。
人がゴミのようだ、と。
――To Be Continued.


これで続きが気になる終わり方になりました。
さらにさらに、「――(ダッシュ)」を付けると印象大。


ex)
男は天空よりその光景を眺めながら腹が捩(よじ)れるほど笑って叫んだ。
自分の思う通りに動く古代の兵器を操りながら。
人がゴミのようだ、と――
――To Be Continued.


さて、こんなに便利な倒置法ですが、あまり多用しすぎると、読みにくくなり見栄えも悪くなります。


ex)
そのロボットは未来からやってきた。
男の子を立ち直らせるために。
手を打たなければ、未来が悲惨なものになる。
そう決定されていた。
最初は信じなかった男の子だが、ロボットの話を聞いているうちに不安になってしまう。
それが始まりだった。
男の子とロボットの物語は――


なんだこりゃ。
強調しすぎて何を強調したいのかも解かりません
加え、片言しか日本語がしゃべれないような外国人の会話のようになっています。
使う時は程度と頻度を考えろ、という事ですね。

さて、これで貴方も倒置法が解かったはず。
次は貴方の小説で実際試して感覚を掴んでみてください。
それでは、次はいつになるか解かりませんが、また会いましょ〜。

あでゅ〜。

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