[ストーリー]
主人公・狭間柊は実良重によって受けた傷を癒すため、病院に入院していた。
変化のない毎日だったが、見舞いに来てくれる夜霧や影守とくだらない談笑を楽しんでいた。
しかし、狭間はふと自分がどこかにいってしまうような感覚に陥る。
誰もいなくなった病院で、狭間は昔の出来事を思い返した。
まだ月読たちと会う前、狭間はある病院で入院をしていた。
自分の名前以外全く解からず、人に触れるたびに謎の声が聞こえてくるという現象に戸惑い、狭間は苦悩する。
そして、ある日、一人の男が狭間の部屋を訪れた。
その男は病院の院長だという。
院長は容赦ない言葉を投げかけ、狭間を更なる深淵に陥れていく。
最後に院長は、狭間にある噂を教えた。
何でも、夜の病院を徘徊する謎の人影があるらしい。
そして、院長は言う。
「だが、もしもそんなものが本当にいたのなら、人は成すがままされるしかないだろうね――」
と。
幼い頃の忌むべき記憶。
真っ白な空間には、黒を纏った言葉のみが進入する。
そして、言葉は魔力を持ち、人の心の奥底から侵蝕を始めた。
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